航空安全から学ぶ、能力アップのための思考法

おはようございます。

先日、航空安全について勉強していて「この考え方、他のことにもめっちゃ使えるじゃん!」って一人で興奮していたので、もう一度一人で興奮し直します。

#変なヤツですがお付き合いください

目次
  • 航空安全から学ぶ、能力アップのための思考法
  • 能力値を大別
  • 具体例で説明
  • TSとNTS
  • NTSを伸ばすには
  • まとめ

航空安全から学ぶ、能力アップのための思考法

航空の業界に身を置いていると「安全」についてよく考えます。

その中で『NTS (ノン・テクニカル・スキル)』というものがあり、とっても面白いので紹介します。

なかなか取っ付きづらいモノですが、これを理解すると困っていることを整理できる能力が身に付きます。

少し理解するのに時間がかかりますが、頑張って分かりやすく解説していきます。

能力値を大別

仕事などの能力(スキル)を測るのって難しいですよね?

Aさんは70点、B君は45点だな、と評価しているのって何をもって点数をつけていますか?

いろんな要素があってぼんやりしたモノだからなかなか難しい。

そんな時にNTS(ノン・テクニカル・スキル)とTS(テクニカル・スキル)を考えるとイイ感じに頭が整理されます。

それぞれ説明しますと、

TSとは? 『定めされた手順のこと

NTSとは?『手順に定めきれないことを理解し活用できる能力

具体例で説明

パイロットで言うところのTS(テクニカル・スキル)と言うのは『離着陸能力』です。

エンジン始動をして管制官から許可をもらい、離陸から着陸まで航空機をコントロールすること。

航空法や機体構造の理解、操縦法など基本となる能力です。

ただ、悪天候や機体の不具合などの状況の変化が起きた場合、どのように対処するのかというのは全てのシュチュエーションについてマニュアル書に記載することはできません。

色々な事象を正しく理解して、総合的に状況判断する能力が必要です。

このことがNTS(ノン・テクニカル・スキル)です。

このように、成果を出すためにはTS(基本能力)を身につけた上でNTS(応用能力)を発揮することが必要です。

TSとNTS

上記の通り能力を大別するとTSとNTSに分けることができます。

この考え方をどのように活用するかというと『TSとNTSを分けて評価する』と何ができて、何ができないのかが見えてきます。

「基本的な知識(TS)はあるんだけど周りが見えていない(NTS)んだよなぁ」や「気が効く(NTS)んだけど根本的なこと(TS)を理解していないんだよなぁ」と思うことありませんか?

TS(基本能力)80点、NTS(応用能力)40点と言う評価をすると、TSは合格ラインだからNTSを伸ばすようにした方がいいなとなります。

NTSを伸ばすには

基本能力は、参考書を読んだり反復訓練で伸ばすことが割と簡単ですが、応用能力を伸ばすのって難しいですよね。

ではどうしたらいいのか?解決策としてオススメのやり方があります⤴︎

『毎回振り返りを行う✨』
◎ ナゼそうしたのか?
◎ どうすればよかったのか?

この2つを、毎回繰り返す。

そうすることで、倍の経験値を与えることができます⤴︎
伸び率グングン✌️

パイロットは、フライト終わりに必ずクルー同士で『デブリーフィング(振り返り)』を行います👬
離着陸の前後って実は忙しくて色々なプレッシャーと闘いながら運航しています。
ゆっくり話し合って決める事ができない状況が沢山起こるのでフライト終わりに振り返りを行います。

そうすると『認識の違い』や『判断の相違』があったことに気付かされます。
小さなところでも毎回直していくことでミスや間違いを減らすことができます。
こうやってNTSを伸ばしています😁

まとめ

あくまで個人的な見え方ですが、今の学校教育では基本的な知識(TS)を暗記することに時間をかなり割いているように感じます。

歴史の年号を覚えたり、将来ほぼ使わないだろう漢文の授業があったり、入試対策ばっかりやってるように見えます。

それ自体を否定しているわけではなくて、この社会を生きていく中でもっと大切で必要な知識や能力、人間力を上げるような教育(NTS)に重点をおくべきだと思います。

NTSのことを意識すると、少し見え方が変わってくるかもしれません。

何か皆さんの役に立つものになれば幸いです。

それではみなさん良い1日を😃

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