おはようございます。
少し気になることがあり、いろいろ調べたことをまとめたいと思います。
- はじめに
- 民間機と軍用機、どちらが安全か
- 型式証明と耐空証明
- 民間機と軍用機の違い
- まとめ
先日、Voicyの「FP関根|人生を豊かにするラジオ」で日本の航空機産業について面白い話がありました。
簡単に説明すると、戦後の日本は飛行機を作ることを止めれたせいで航空業界の発展がかなり遅れているが、優秀なエンジニアたちが車業界に移り高度成長の一端を担った。
こんな感じ?私が説明するとものすごく平たくなりますが、めちゃくちゃ説明が上手で引き込まれました⤴︎
その話の中で「軍用機は戦闘できればいいので安全性は低く作られている」
このようなことを言われていました。
???
戦時中(約80年前)は、日本が危機に陥っている状況でお金もない、飛行機を作る部品もない、そんな中なんとかして国を守らなければいけない。相手と戦うためには最低限飛べるような飛行機を作るので精一杯
その時のことを言われているのか?
今現在も「軍用機の安全性は低い」と言われているのか気になり色々調べました。
▼結 論
運航条件や目的が違うため判定できず
どちらも問題なし👍
調べていく中でいろんな違いがわかってきてとても面白かったです。
それぞれ解説していきます。
少し難しい話をしますが、ここを理解しておくととても納得できます。
▼型式証明とは 航空機の設計や製造に関する認定を示す証明書 航空機の設計図みたいなもの
▼耐空証明とは 航空機が安全に飛行できることを示す証明書 安全上問題ないかチェックするもの
基本的に航空機を作るには、この2つ(型式証明と耐空証明)を取得する必要があります。
ただし、軍用機は民間航空機とは異なる目的で設計されているため、型式証明の要件に合致しない場合があります。
よって一部の軍用機には型式証明がなく耐空証明のみのものがあります。
これが「軍用機の安全性が低い」と勘違いされているものです。
耐空証明をクリアしているため、安全性能は問題ないということですからね。
上記で述べたことをそれぞれ4つの項目で説明していきます。
1、運航目的の違い
民間機は、旅客や貨物を運ぶことを主な目的としており、商業的な営利目的のために運航されています。
一方、軍用機は、軍事目的のために運航され、主に戦闘、偵察、輸送などの任務に使用されます。
〜そもそも目的が違う〜
2、設計の違い
民間機は、民間航空機関によって定められた規制に基づいて設計され、テストされます。
軍用機は、軍隊の要件でテストされます。高速飛行や高G負荷など、より過酷な条件下での運用を想定しているため、頑丈な設計となっています。
〜軍用機硬そう〜
3、運航と整備の違い
民間機の運航は、定められた厳格な手順と規制があります。整備は、定期的に行われメンテナンスの質は高いです。
軍用機の整備は、軍隊自身が担当し部隊毎で質が異なります。また、過酷な条件下で運用され頻繁な整備が必要です。
〜民間キッカリ管理〜
4、操縦士の訓練と経験
民間機の操縦士は、規制に基づいた訓練と経験を積んだ専門家が担当しています。
軍用機の操縦士は、高度な訓練と経験を積んだ軍人。高度な戦闘技術と飛行技術が求められるため、より高度な訓練が必要となります。
〜目的違うからやること違うよね〜
運航条件や目的が違うため『◯◯の方が安全』と簡単に比較することはできません。
以下、私の独り言です。
自衛官は、命をかける覚悟がありますが、大切な家族や仲間もいます。安全は、任務を行うためのベースとなるもの。
軍人だからといって軽視されては困ります。
そうじゃないことが分かってよかったです🙂
それでは皆さん良い1日を 🚁